ヘルニアの原因と対策について
ヘルニアは、働き盛りの年代に発症しやすいといわれています。
とくに、デスクワークで長時間座っている方や仕事で重たいものを持ち運んでいる方などは、ヘルニアのリスクがあります。
頚椎のヘルニアでは、首の痛みや手のしびれ、腰椎のヘルニアでは下半身に起こる痛み、しびれが主な症状です。
ヘルニアは神経の圧迫が考えられるため、放置すると筋肉に力が入りにくくなり、日常生活の大きな支障となる場合もあります。
原因を知って、早めの対策を開始していきましょう。
ここでは、ヘルニアが起こるメカニズムや症状の特徴、日常で行える対処・予防法を詳しくご紹介していきます。
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目次
このようなお悩みはありませんか?
こちらのページは、次のようなお悩みのある方に向けて書かれています。
- ヘルニアと診断されたが、どのようなケアをすればよいのかわからない
- 前屈みになると、下半身に痛みやしびれが放散する
- 肉体労働をしているので、将来ヘルニアにならないか不安がある
- 頭をうしろに倒すと、腕や手がしびれてくる
- 手に力が入りにくくなっている
- 自分でもヘルニアを予防していきたい
椎間板ヘルニアの
原因と症状について
椎間板ヘルニアは
どのように生じるのでしょうか?
ヘルニアとは、「体内の臓器が、本来ある場所から出てしまった状態」を一般的に指します。
とくに脊柱にある椎間板が元の位置から飛び出したものを、「椎間板ヘルニア」と呼んでいます。
【椎間板ヘルニアのメカニズム】
●脊柱の構造
脊柱は椎骨(頚椎、胸椎、腰椎)が、だるま落としのように積み重なることで形成されています。
その椎骨と椎骨の間にある組織が「椎間板」です。
椎間板には「脊柱にかかる衝撃を吸収する」「脊柱の動きを滑らかにする」といった役割がおもにあります。
●ヘルニアについて
椎間板は、線維軟骨性の組織である「線維輪」が、中央にあるゲル状の「髄核」をバームクーヘン状に包み込むことで形成されています。
何らかの原因で、線維輪に亀裂が入ると、中から髄核が飛び出します。
そして、髄核が脊柱周辺を走行する神経を圧迫、刺激することで、ヘルニアの症状が発症します。
ヘルニアを発症した箇所によって「頚椎椎間板ヘルニア」「胸椎椎間板ヘルニア」「腰椎椎間板ヘルニア」に分けられます。
【ヘルニアの主な原因】
●不良姿勢
本来の脊柱は、頸部と腰部が前側にカーブしており、全体的にはS字の状態です。
S字の構造によって、上半身(脊柱)にかかる負担を分散しています。
しかし、背中が丸まっている「猫背」や、腰が過度に反っている「そり腰」では、脊柱の彎曲が崩れるために、椎間板にかかる負担も強まる傾向にあります。
日常生活では「スマホの操作やパソコン作業での姿勢不良」「運動不足や加齢にともなう筋力の低下」などで、姿勢が崩れる場合があります。
●腰に負担のかかりやすい仕事
「車の運転」「パソコン作業」など、長時間の同一姿勢は、ヘルニアを起こす原因になり得ます。
また、肉体労働における「中腰作業」「重量物の持ち運び」なども、脊柱への負担が蓄積しやすいと考えられています。
そのほか、「喫煙」「遺伝」「外傷」なども、ヘルニアを引き起こす原因に考えられています。
椎間板ヘルニアの主な症状
ヘルニアの中でも、とくに頚椎と腰椎での発症が多いといわれています。
それぞれで、次のような症状の特徴が挙げられます。
【頚椎椎間板ヘルニアの症状】
●首や肩の痛み
軽度の場合では、首の痛み、肩のコリ感などが主な症状として挙げられます。
●腕や手の症状
ヘルニアが進行すると、腕〜手にかけてのしびれや痛みが生じてきます。
また、握力の低下がみられ、指先をうまく動かせなくなることもあります。
頚椎椎間板ヘルニアでは、頭を後方に倒した際に、痛みやしびれが誘発される傾向にあります。
●下半身の症状
神経の圧迫が進行すると、足にもしびれや痛みが広がる場合があります。
頚椎のヘルニアは幅広い年齢層でみられますが、働き盛りの年代にとくに多いといわれています。
【腰椎椎間板ヘルニアの症状】
●下肢のしびれ、痛み
お尻から太もも裏側、ふくらはぎ、すね、足、足趾にかけて痛みやしびれが生じる「坐骨神経痛」が、ヘルニアの主な症状です。
これらの箇所が全体的に痛む場合もあれば、どこか一部に症状が集中する場合もあります。
また、症状の感じ方も患者様によってさまざまです。
・太ももの筋肉が突っ張ったように痛む
・足裏に薄皮が一枚挟まったような感覚がある
・ふくらはぎがピリピリとしびれる
・足全体に強い痛みがある
これらのような症状例が挙げられます。
腰椎椎間板ヘルニアでは、腰部の前屈によって症状が誘発されることがあります。
●腰痛
ヘルニアの急性期は、ぎっくり腰の原因のひとつに考えられています。
突然腰部に激痛が走り、その場から動けなくなることもあります。
個人差はありますが、数日から1週間ほどで急性期の痛みは落ち着き、慢性的な腰痛や坐骨神経痛に移行すると考えられています。
●歩行障害、膀胱直腸障害
重症例では、足に力が入りにくくなる「歩行障害」や、排尿や排便がスムーズに行えなくなる「膀胱直腸障害」を引き起こすケースがあります。
安静や運動療法などで改善が難しい場合は、手術が適用されることもあります。
腰椎のヘルニアは、若年〜中年層の方に発症が多いといわれています。
ヘルニアを改善・予防する方法
ヘルニアへの対処法
ヘルニアが疑われる場合は、次のような対処が有効とされます。
●急性期の対処法
・安静、湿布
痛みが強く出ている時期は、なるべく安静に努めましょう。
腰部を保護するために、コルセットや骨盤ベルトを着用する方法もあります。
また、消炎鎮痛剤の含まれた湿布を貼ることでも、痛みの緩和を期待できます。
・無理のない範囲で動かす
安静も大事なのですが、動かなさすぎると腰部の緊張や血流悪化を招く可能性があります。
強い痛みが引いてきたら、できる範囲での日常動作は行うようにしましょう。
身体を適度に動かすことで血流が回復し、症状の改善も早まるとされます。
●姿勢の意識
猫背やそり腰では、脊柱にかかる負担が増える傾向にあります。
日常生活では、おもに次のポイントを意識して、姿勢を改善しましょう。
・顎を軽く引いて、背筋をまっすぐ伸ばす
・下腹部を意識して、骨盤を立てた状態にする
また、背中を伸ばした姿勢を維持できるように、デスクワークでは机や椅子の高さを一度見直してみてください。
・足裏全体が床につき、膝は90度になる
・肘を90度の角度でキーボード操作ができる
・目線の高さか、目線よりやや下で画面を見られる
これらのようなポイントが挙げられます。
●ストレッチ
脊柱への負担を軽減するために、腰部や股関節のストレッチを行いましょう。
呼吸をしながら、ゆっくりと伸ばすことがストレッチのコツです。
・太もも裏のストレッチ
①椅子に座り、片膝を伸ばす。かかとを床につけて、つま先は立てるようにする。
②つま先に向けて上体を前に倒すと、太もも裏側の筋肉がストレッチされる。
背中は伸ばしたままで、骨盤から前に倒すように意識しましょう。
・肩甲骨、胸のストレッチ
背中が丸まらないように、上半身の緊張もゆるめていきましょう。
①バスタオルを円柱状に巻く。
②肩甲骨間の背骨に沿うようにタオルを置いて、仰向けに寝る。
両腕を横に広げたり、上に伸ばしたりすると、肩甲骨から胸にかけての筋肉をストレッチできます。
普段から行えるヘルニアの予防法
ヘルニアの症状が落ち着いても、生活習慣が変わらないと再発する可能性があります。
次に挙げるようなケアを行い、予防にも努めましょう。
●ストレッチ
太ももや肩甲骨まわりのストレッチは、普段から継続するようにしてください。
そのほか、胸椎〜腰椎にかけてのストレッチもあります。
①うつ伏せに寝る。
②両肘を支点にして、上半身を反らせる。
腰を反らせるのではなく、肩甲骨を内側に寄せて、背中部分(胸椎)を反らせるように意識しましょう。
●同じ姿勢は続けない
長時間同じ姿勢が続くと、椎間板への負担が強まる傾向にあります。
デスクワークや車の運転では、可能であれば30分〜1時間を目安に休憩を入れてください。
休憩中には、「立ち上がって軽く歩く」「ストレッチをする」などして、こまめに身体を動かすようにしましょう。
●中腰作業では膝を曲げる
背中や腰から丸めるように前かがみになると、腰椎への負担になる可能性があります。
なるべく膝を曲げて、中腰動作を行うように意識しましょう。
また、ヘルニアの方は、なるべく重たいものは持たないことをおすすめします。
●スマホは顔の高さに上げる
下を向いた姿勢が長くなると、頚椎に負担がかかる傾向にあります。
スマホの操作は、なるべく顔の高さに上げて行うことをおすすめします。
●腹圧を高めるトレーニング
体幹を安定させるためには、腹圧を高めるトレーニングが有効といわれています。
①仰向けに寝て、両膝を立てる。膝の間にはクッションを挟むようにする。
②鼻からゆっくり息を吸い、お腹全体を膨らませるようにする(3秒間目安)。
③口からゆっくりと息を吐き、お腹をへこませるようにする(5秒間目安)。
息を吐く際に両膝を閉じて、クッションを押しつぶすようにしましょう。
このトレーニングを、まずは10回を目安に繰り返してください。
二俣川ふれあい接骨院の
【ヘルニア】アプローチ方法
椎間板ヘルニアは背骨のクッション材である椎間板が正常な状態から飛び出したものをいいます。
飛び出した椎間板が神経を圧迫することでしびれなどの神経症状が出る場合があります。
当院では神経症状が強い場合、ハイボルテージをおすすめしています。ハイボルテージは瞬間的に深部の組織まで刺激が到達し、神経の興奮を抑えて症状の緩和を促進する効果が期待できます。
また、椎間板ヘルニアでは頸椎・腰椎ともに周囲の筋肉・筋膜が癒着してしまい、姿勢を悪くさせることで症状を悪化させる要因となると考えております。
筋膜リリース・深部整体で身体全体を整えることで症状の改善を目指していきます。
著者 Writer
ナカソネ カズマ
仲宗根 数馬- 所有資格:柔道整復師
生年月日:2月22日
血液型:A
出身:神奈川県横浜市
趣味:映画鑑賞・筋トレ
得意な施術:筋膜リリース
◆ご来院されるお客さまへひとこと
痛みを根本的に改善させるためには、日々の生活の中で痛みの原因となっていることを把握して対処していく事が必要になります。
ひとりひとりの話をしっかりと聞き、原因を探り出して根本改善を目指していきます!
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